ガンダム映像作品の評価(マジメ)
またまた唐突に、今回はガンダムの話。
映像作品としてのガンダム作品それぞれについて、以下の4項目で評価をしてみようという企画です。
・設定(世界とかMSとか、あらゆるものに関しての設定)
・作画(絵の綺麗さだけでなく、絵がよく動いているかどうか、当時としてのクオリティの高さなど)
・演出(キャラ同士の人間模様だったり、MS戦での感情の出し方とか、心を揺さぶられるかどうか)
・脚本(お話の根幹、これがつまらないとガノタ一般から嫌われる傾向が強い、と思う)
機動戦士ガンダム(TV 1979-1980)
設定:C
作画:A
演出:A
脚本:A
オールAにしたかったけど設定はほとんど後付けだからこうした。
演出と脚本がどっちも最高ってのはこれだけ。奇跡の作品だよ。
機動戦士Ζガンタム(TV 1985-1986)
設定:B
作画:B
演出:C
脚本:C
話がよくわかんないのと、喜怒哀楽の感情表現もよくわかんない。
とにかくよく殴ったり殴られたりする。あと死ぬ間際に知らない女の名前を急に叫びがち。
機動戦士ガンダムΖΖ(TV 1986-1987)
設定:E
作画:C
演出:D
脚本:D
今更なにも言わない。
プルを生み出したことのみ評価に値する。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(映画 1988)
設定:C
作画:A
演出:A
脚本:C
ファーストみたいな作劇、MS戦に全ガンヲタ(現在はおじさん)がフルボッキしたもんさ。
クェスとかいうメンヘラに振り回されるハサウェイ、彼の後の人生も考えると涙が止まらない。
設定:C
作画:B
演出:D
脚本:B
アムロ、シャア、仲良くケンカしなのシリーズからは作風も視点もすべてが一変した良作。
シュタイナーの年齢(44)に近づくにつれ、あんなり泣けなくなってくるのが不思議。
機動戦士ガンダム0083 STARDAST MEMORY(OVA 1991)
設定:B
作画:A
演出:B
脚本:D
「作画は良かったんだけどねぇ・・・」ってみんな声を揃えて言う。
MSの設定も良かったし、お話以外の部分では大いに楽しめる要素がある(プラモとかね)。
機動戦士ガンダムF91(映画 1991)
設定:A
作画:B
演出:C
脚本:C
設定の細かさはピカイチ。それがこの映画一本だけで終わるなんて・・・(映像作品としてね)。
一般人にもわかりやすいガンダムにした結果、ガンヲタには薄味スープのような結果に終わる。
機動戦士Vガンダム(TV 1993-1994)
設定:B
作画:D
演出:B
脚本:C
作画はバラつきが多く、良いときはたまにしかないけど本当に良い。
演出も回によってバラバラで・・・若いスタッフが多いってのはこの辺に表れてるのかしら。
機動武闘伝Gガンダム(TV 1994-1995)
設定:D
作画:D
演出:A
脚本:C
四角形のチャートで表すなら、演出だけ枠から突き抜けてとんでもなく伸びてる感じ。
富野以外の、いや、富野も含めて監督がこんだけノビノビやってるガンダム、他にない。
新機動戦記ガンダムW(TV 1995-1996)
設定:C
作画:C
演出:B
脚本:D
何度も言うけど、第1クールの出来の良さに関しては全TVシリーズで最高のものになっている。
あのままのスタッフで続けてれば・・・つくづく悔やまれる。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(OVA 1996-1999)
設定:D
作画:B
演出:B
脚本:D
ダブルゼータのプル以来、久しく忘れていた「萌え」の感情をアイナたんによって取り戻す。
シローとかいう新人時代の半沢直樹みたいなキャラが鼻につくけど、それ以外はよく出来ている。
機動新世紀ガンダムX(TV 1996)
設定:D
作画:E
演出:E
脚本:B
話はいいんだよ、話はさ・・・。それ以外は・・・聞かないでほしい・・・。
雑魚MSのデザインは、歴代最低だと思っている。
∀ガンダム(TV 1999-2000)
設定:C
作画:B
演出:B
脚本:C
おっさんのオールドファンには異常なほどウケがいいけど、個人的にはそれほど。
最初の領土問題さ、あれどうなったのよ?さすがお兄さんとかで喜んでる場合じゃないんだよ。
機動戦士ガンダムSEED(TV 2002-2003)
設定:B
作画:C
演出:B
脚本:E
冷静に分析すると、お話以外については結構よくできている。
特に世界設定はおもしろく、しかし本編の脚本ではそれがほとんど活かされていない。
機動戦士ガンダム MS IGLOO(OVA 2004-2006)
設定:B
作画:B
演出:B
脚本:C
ファースト世代のおじさんたちには、たまらない作品。
逆にファースト知らない人がこれ見てどう思うのか、非常に興味がある。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY(TV 2004-2005)
設定:C
作画:C
演出:C
脚本:E
中学生日記と言われた前作の脚本がさらに悪化したものの、ローエングリンを撃て!っていう回だけは神がかったような面白さだったことを強く言っておきたい。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER(OVA 2006)
設定:D
作画:C
演出:D
脚本:D
正直あまりよく覚えていない。SEEDみたいにつまらなければつまらないで印象に残るもんだが・・・。
機動戦士ガンダム00(TV 2007-2009)
設定:A
作画:B
演出:D
脚本:D
設定はバツグンにいいんだよぉぉぉお!!ただ話の作り方が下手・・・下手すぎる・・・。
もっといい脚本書いて、もっといいスタッフで作り直してほしい。切に願う。続編でもいいから。
機動戦士ガンダムUC(OVA 2010-2014)
設定:D
作画:A
演出:B
脚本:D
個人的に嫌いな作品だけど、MSの戦闘シーンとかは純粋に楽しめている。
バナージとかヒゲの親父とかマリーダとか、全体的に何を言いたいのかさっぱりわからん。
機動戦士ガンダムAGE(TV 2011-2012)
設定:E
作画:E
演出:D
脚本:D
なーんも覚えてない。これだけ記憶に残らないTVシリーズも珍しい。
最初からレベルファイブに自由にやらせとけばよかったものを。最近のTVシリーズの膿が濃縮された作品。
ガンダム Gのレコンギスタ(TV 2014-1015)
設定:C
作画:C
演出:B
脚本:E
富野の前作「リーンの翼」から続けて見たので、ああまたかといった印象のストーリー(意味不明な)。
主人公ベルリの行動原理は、どの視聴者からも理解を得られず、未来人とはこういうものか・・・と感情そっちのけで見る以外にできなかった。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TV 2015-2017)
設定:D
作画:B
演出:C
脚本:D
ヤクザの世界に足を踏み入れておきながら、月並みで平凡な人生を願うキテレツなお話。
思い返せば最初、あのまま会社ひっくり返さないで働きつづけてれば普通にチャンスあったんじゃない?
機動戦士ガンダム THE ORIGIN(OVA 2015- )
設定:B
作画:B
演出:B
脚本:C
まあ、ここ最近のガンダムでそれなりに評価まともなのって、これぐらいかしら。
スタッフがファンから反感買わないようにビクビク作ってる感じが伝わってくる(偏見)。